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『フレイザー家の秘密』 スサンネ・ビア監督のインタビューが到着/「隠さなければならない嘘というのは沢山ある」

 『アリー my Love』で知られるデヴィッド・E・ケリーとニコール・キッドマンが、ゴールデ・グローブ賞やエミー賞を総なめにしたヒット作『ビッグ・リトル・ライズ』以来の再タッグを実現した『フレイザー家の秘密』。舞台を西海岸からニューヨーク・マンハッタンへ移し、ジーン・ハンフ・コレリッツ著「You Should Have Known」(原題)を映像化。セレブライフを送る登場人物に降りかかる困難と彼らの心理をサスペンスタッチで描く。

 本作全6話の監督を務めたのはデンマーク出身の女性監督スサンネ・ビア。『ナイト・マネジャー』で2016年エミー賞監督賞を受賞するなど、その手腕を高く評価されいま注目を集めている。キッドマンと同年代の女性監督として、本作への想いを語ってもらった。

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本作の監督を務めるスサンネ・ビア監督について、グレイス役のニコールは「スサンネは優れたストーリーテラーよ。スリラーの技巧を熟知しているし、家族の間にある原動力や微妙なニュアンスも心得ている、才能に恵まれた演出家なの。彼女はとても明確なヴィジョンをこの作品に抱いていたわ。

このドラマにはかなりのスケールの大きさと複雑さがある。感動する場面も数多い。スサンネはそのひとつひとつをどう映し出したいのかという非常に明確な構想をしっかりと持っていたのよ」と起用について自信を見せた。

また初共演となった夫ジョナサン役のヒュー・グラントは「どの作品も最終的にどうしたいのかを明確に理解している人物がいることがとても大事なのだけれど、スサンネは明らかにすべてを把握している人だったよ。幅広い経験と並外れた才能を備えていて、自分のヴィジョンがはっきりしている。おかげで非常に助かったね。しかも彼女は他の人のアイデアやアドリブにもオープンという、素晴らしい組み合わせを備えた人だった。

過去にもニューヨークでいろんな映画を撮影してきたけれど、今回のスタッフは超一流だったんだ。『アイリッシュマン』を終えたばかりのスコセッシ監督の撮影スタッフが手掛けてくれたんだよ。ステディカムのカメラマンも凄腕の人だった。ドラマ全体からトップクラスの仕事ぶりが垣間見えると思うよ」と監督やスタッフたちの仕事ぶりを絶賛。

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また息子役を演じた『サバービコン 仮面を被った街』『ワンダー 君は太陽』『ハニーボーイ』で演技力が高く評価され実力派子役ノア・ジュープは、過去に『ナイト・マネージャー』に出演経験があり監督とは旧知の仲。

「『ナイト・マネジャー』の時にスサンネにお別れを伝えたら、『また絶対に一緒に仕事をしましょうね。いつかまた一緒に何かを作りましょう』と言われたよ。その後、彼女の監督作品には一緒にできそうなものもあったけれど、なかなかタイミングも合わなくて、“また近いうちに仕事をしましょう”という状態が続いたんだ。

だからこの作品の話が出てきて、一緒にまた仕事ができるチャンスに飛びついたというワケなんだ。とても嬉しかった。彼女の背中から多くを学んだ当時から今ではさらに成長して沢山の情報を理解できるようになった分、さらに学べることも増えたはずだからね。

スサンネと僕の間に余計な世間話は不要なんだ。もうお互いによく知っているし、彼女の演出スタイルもわかっているからだよ。スサンネは僕に自信を与えてくれるんだ。最高だよ」と喜びを語った。

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本作が大きな飛躍のきっかけとなったスサンネ監督。製作総指揮を務めるデヴィッド・E・ケリーからオファーの経緯について

「第1話の草稿を受け取ったの。でも、それを読む前から私はデヴィッドの描く脚本の大ファンだったのよ。“すごく興味深い物語になりそう”と思ったわ。実際にとても気に入って、そこにニコールが参加することもわかって、ますます魅力的だと感じたの。その後、ニコールと話をしたけど、とても魅惑的な人だった。

さらにデヴィッドとも話し合いを重ねつつ、原作小説(ジーン・ハンフ・コレリッツ原作小説“You Should Have Known”)も読んだわ。比較的すぐに同じようなヴィジョンを持っていることにもわかって、さらに一緒に仕事を進めていく中でそのヴィジョンを確立していったのよ。そうやって完成させていったわ。

デヴィッドに言ったの。『この先の展開には二通りあるわ。スリラーとして進めていくか、もしくはドラマとして進めていくのか。私はスリラーとして進めていくほうが面白いわ。これはそうするべき物語だと思うからよ』とね。デヴィッドも同じ意見だったこともあって、脚本を書き進めてエピソードを重ねていく過程で継続的に話し合いをしていったわ。

ふたりの主人公について彼が必要と感じれば脚本を修正することもあったほど、お互いに協力し合って問題もなく良好な関係で仕事をすることができたの。何であれ、“一番良いものを作ること”というスタンスを共有していたのよ」と当時を振り返る。

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名だたるキャスト陣たちを相手にした撮影現場について「毎日の現場での撮影はとても楽しいわ。もちろんかなり大変だけれど、だからといって撮了日から指折り数えてあと何日で終わる!とは思わない。まるで90日間毎日フルマラソンを走っているような感じよ。自分でやりたいことではあるのだけれど、半分に差し掛かる頃には“最後まで無事にやり遂げられるかしら?”という考えが頭に浮かぶわ。

ところが残り20日ほどになると突然、“ああ、寂しくなるわ”と思い始めるのよ(笑)。多くの監督は撮影が終了すると気持ちが落ち着かなくなるらしいけれど、私はいつもホッとして少し頭を休めたくなるわ。

その後に続く編集作業もまたもやマラソンよ。肉体的な疲労度は減るけれど、頭の疲労度は撮影の時と変わらないわ(笑)」と過酷な現場を振り返った。

本作で描かれる現代的なテーマについて「私たちは他人をどこまで知ることができるのか?果たして自分の直観をどこまで信じることができるのか? 自分が目にしたものをどこまで信用できるのか?といったことがこの物語のメインテーマなの。これらは私たちみんなが人生の中で多かれ少なかれ直面する問題だわ。誰でも経験したことがあるでしょうし、今後もあり得ることだけにすごく面白くて興味深いことだと感じたの。

さらに言えば、成功を収め、聡明で美しいグレイスのような女性を崩壊の中心に置いたらすごく面白くてたまらないんじゃないかと考えたのよ。秘密は誰にでもあるわ。秘密は常に存在するの。この物語がより分かりやすいのは誰にでも秘密はあるという点に共感できるからよ。小さくてありきたりな嘘もあれば、とんでもない大嘘もある。

このシリーズの面白さとドラマを手掛けた私にとっても面白かった点はすべてが見た通りではないことね。これは少なかれ誰にでも当てはまるわ。すべてが等しく重大で隠す必要がある嘘ではないけれど、隠さなければならない嘘というのは沢山あるのよ」と語った。

果たして劇中描かれる“隠さなければならない嘘”はどんなものなのか?豪華キャスト&スタッフ陣による至極のサスペンスをぜひお楽しみください。

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予告編&インタビュー映像はこちら▼

ニコール・キッドマン&ヒュー・グラントのインタビューはこちら!▼

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【『フレイザー家の秘密』あらすじ】
マンハッタンで医師の夫と名門私立校に通う息子とともに、幸せなセレブ生活を送る臨床心理士のグレイス。ある日、息子の学校に通う生徒の母親が殺害される痛ましい事件が起き、時を同じくして夫が姿を消す。それから夫にまつわる彼女の知らなかった事実が次々と明らかになり、事件はニューヨーク中が注目する裁判へと発展。完璧だった彼女の人生が音を立てて崩壊していく…。
【放送情報】
1/27(水)より 毎週水曜よる11:00 ほか
※1/23(土)よる7:45より 字幕版第1話先行無料放送
詳細は特設サイトへ>>

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